教室概要

概要

2009年5月の新病院移転とともに、救命救急センターを母体として救急医学講座が設置され、「救急科」の標榜が開始されました。救命救急センター、ERセンター、外傷センターの3部門を擁し、初期から三次救急まですべてを包括する診療体制をとり、毎年2000人を超える三次救急患者を含む9500台以上の救急車を応需しています。全科との緊密な連携のもと、手術、集中治療まで45人のスタッフにより「広く深い」、全国でもまれな研修環境が実現されています。
今後の課題は、部門間のさらなる連携による、より質の高い医療の展開であり、該当医療圏を超えた診療体制の拡大である。そのためにヘリ搬送を含め、ダイナミックな医療連携を図ることによって、幅広い救急患者受け入れに寄与できると考えている。

歴史

帝京大学医学部附属病院救命救急センターは、東京都北西部200万人の市民にとっての最終拠点病院として1981年に開設され32年の歴史を有しています。これを母体として2009年の新棟移転をともない、ERセンターと外傷センターの2部門を新たに増設し、日本の救急医療を担うべく文字通り広く深い救急医療実現のため、救急科として新たに再出発しました。

構造と機能

以下の3つの部門から成り立っています。

  1. 救命救急センター:重症患者の初期診療と集中治療
  2. ERセンター:軽症・中等症救急を中心とした初期診療
  3. 外傷センター:あらゆる外傷の手術を含めた急性期治療

この3部門における研修により、以下に示す救急科専門医の基本コンピテンシーを達成することができます。

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