業務内容

ここに来ればすべてある。All in One体制で臨む
救急科草分けの矜持と未来創生に向けて

救急科専門医は、病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。更に、救急医療の知識と技能を生かし、救急医療制度、メディカルコントロール体制、災害医療に指導的立場を発揮します。

Ⅰ.救急科診療実績
  1. 外来患者数・紹介等(ER 含む)
    初診患者数 9,210 名
    再診患者数 6,310 名
    紹介率 60.1 %
    救急車収容件数(救命救急センター) 2,386 件
  2. 疾病別・手術症例別入院患者数等(ER 含む)
    入院患者延数 11,251 名
  3. ※2019年のデータ
Ⅱ.各部門実績

高度救命救急センター

当センターは1978年に救急医療センターとして開設、翌1979年には救命救急センターとなって以降、東京都23区内の三次救急医療施設として、受入れ数順に心肺停止、重度外傷、脳血管障害、心疾患、敗血症、重症熱傷、中毒などの診療にあたっています。2009年には救急科として、一次・二次救急に24時間対応するER、三次救急に対応する救命救急センター、一次から三次までのすべての外傷患者に対応する外傷センターの3つが協力し合って救急症例すべてに対応するシステムとなりました。このうち救命救急センターは都内に28か所ある救命救急センターのなかでも上位1,2位の受入患者数を誇り、東京消防庁ホットラインのみならず、近隣医療機関からの重症症例、他県の三次医療施設からの上り搬送も積極的に受け入れています。さらにERで受けた症例のうち重症例や院内急変例の受け入れも行っています。2017年には都内に4か所ある高度救命救急センターの1つとなり、同年7月からはハイブリッドERシステム(HERS)が稼動を開始、放射線科IVRチームや循環器科を含む院内他科との協力体制のもとで、蘇生・診断・緊急手術とIVRが同時に可能となり、短時間での初期治療を完結できる体制となりました。病床数はEICUとして16床(Burn care unit 2床含む、6床が前室付きの陰圧個室、その他個室4床)、軽症向けハイケアユニット(HCU)14床、外傷センターとの共同の後方病棟として10階に46床を擁しています。

救急科では、豊富な症例を用いた臨床研究や学会活動、体系的なシステムによる学生・研修医教育にも力を注いでいます。シミュレーション教育としてACLS、PALS、JATEC、ATOM、PEEC、J-MELSアドバンスコースなどを開催しており、学生の自主勉強会に対しても積極的に支援を行っています。また災害派遣チーム(DMAT)や災害派遣医療チームとして災害地の医療支援、地域行政や医療機関の災害医療体制の構築・教育にも係わっています。

専門医、指導医及び認定医の名称と人数(常勤のみ)

日本救急医学会 救急科専門医 14名
指導医 6名
日本外傷学会 外傷専門医 4名
日本脳神経外科学会 専門医 4名 (指導医2名)
日本外科学会 専門医 6名 (指導医2名)
日本集中治療医学会 集中治療専門医 3名
日本熱傷学会 専門医 2名
日本麻酔学会 麻酔科専門医 1名 (麻酔許可・標榜1名)
日本脳卒中学会 認定脳卒中専門医 2名
日本形成外科学会 形成外科専門医 1名
日本航空医療学会 認定指導医 1名
日本消化器病学会 消化器病専門医 2名 (指導医2名)
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・認定医 2名 (指導医1名)
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 1名 (指導医1名)

総合診療ERセンター

総合診療ERセンターは、専従救急科医師が8時から23時の2交代勤務制で、一次・二次救急の救急車で搬送された患者と、時間外に徒歩で来院された患者の初期診療を行っています。23時から8時までの深夜帯は内科当直医および各科当直医の診療体制としています。総合診療ERセンターは3つの初療ベッドと5つの観察ベッド、6床のER入院ベッドを有しています。また外来ブースは7つの診療室があり、耳鼻咽喉科および眼科対応できる器材を備えた部屋が各1室あり、また2つのブースには陰圧装置が完備され空気感染が疑われる疾患に対応できるようになっています。

総合診療ERセンターは主に一次・二次救急の疾病患者の初期診療をしています。外傷患者を含め整形疾患は外傷センターの医師が対応しています。同じフロアーで診療しているので、外傷疾患を学びたい研修医は希望があれば整形外科専門医の指導のもと研修が可能です。また、同じフロアーに三次救急に対応する高度救命救急センターが隣接しているので、ERセンターの患者が急変した際には救命救急センターの医師と迅速な協力体制のもと蘇生処置・急変対応を学べます。年間約12,000名の自力受診の救急患者と約6,000台の二次救急搬送患者を受け入れているので様々な疾患・病態を学ぶことができます。

当センターの特徴の一つに全科支援型システムがあります。このシステムは時間外診療含め24時間体制で各科の医師も当直しているので、必要時にいつでも該当科にコンサルトすることが可能であり、入院加療が必要な患者は引き続き該当科での継続入院か、あるいは当センター内のベッドを利用して時間外は1泊入院ができるのも特徴です。

また、臨床研修医制度において総合診療ERセンターの研修が必修となっており、内科専門医、救急専門医、後期研修医、前期研修医の屋根瓦式教育システムをとっているため研修医においては上級医の指導下で様々な病態、疾患の初期診断・治療に携わることができます。2019年度は新たにプライマリケア専門医もスタッフに加わり総合診療の診療、教育をさらに充実させています。

専門医、指導医及び認定医の名称と人数(常勤のみ)

日本内科学会 指導医 2 名
総合内科専門医 4 名
認定医 5 名
日本救急医学会 専門医 1 名
日本プライマリ・ケア学会 専門医、指導医 1 名
日本在宅医学会 暫定指導医 1 名
日本循環器学会 専門医 2 名
日本消化器学会 消化器専門医 1 名
日本肝臓学会 肝臓専門医 1 名
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 1 名
日本精神神経学会 専門医 1 名

外傷センター

特徴と魅力

私達は救命救急センターやERチームと連携しつつ、「外傷センター」として独自の取り組みを行っています。当院外傷センターは、2009年に大学病院付属外傷センターとして日本で初めて設立されました。現在も都内で唯一の大学病院付属外傷センターとして15名の専従医師により、一般病院を受診する外傷患者の半数以上と言われている整形外科外傷を中心に診療を行っています。具体的には一般的なケガの基本診療(初期評価、見逃し損傷のチェック、創の縫合や処置)をはじめ、四肢・脊椎・骨盤・難治骨折など専門的な骨折治療(創外固定、内固定、偽関節手術、変形矯正など)および軟部組織損傷の治療(血管・神経損傷の修復、flap surgery)などを行っています。

初期治療から外来でのfollow upまでを一貫して行っており、患者さんが治癒して社会復帰するまで見届けることを目標にしています。当施設の特徴の一つとしては、大学病院整形外科と週1回の合同カンファレンスを行い、上肢、股関節、膝関節、足部・足関節、腫瘍などの整形外科専門医と協力して、最先端の急性期・慢性期の治療が可能な環境が整っていることが挙げられます。また、全国的に活躍している指導医のもとで指導を受けながら診療や手術が行えるため、整形外傷治療の基本的な考え方から、世界の最先端の治療、重症外傷の治療戦略など、多くのことをアカデミックに学ぶ体制が整っているのも魅力の一つです。

外傷センター手術件数

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
手術件数 997 885 989 1009 764
開放骨折 148 142 143 138 90
骨盤輪・寛骨臼骨折 34 37 30 34 40
脊椎骨折 34 32 32 45 22
Ⅲ.救急科カンファレンス
  • 救急科カンファレンス(毎朝、夜間休日の救急患者収容状況、不応受ケースの有無、院内急変事例の有無など)
  • 外傷カンファレンス(毎日)
  • ケースカンファレンス
  • 院内感染予防対策についての研修会
  • 救命IVRハイブリッドER症例カンファレンス(月に1回)
  • Acute Care Surgery勉強会(月に2-3回)
  • M&Mカンファレンス(月に1回)
  • ジャーナルクラブ(週に1回)
Ⅳ.講座の働き方の特徴

当講座で働いているスタッフの特徴としては、出身大学やサブスペシャリティを含めバックグラウンドが多彩であること、女性医師の割合が多く出産後の仕事復帰率も高い事が挙げられます。完全シフト制を早くから導入(2005年〜)し、男女問わず産休・育休取得を可能としています。院内院外国内国外含めた他科への出向・留学も推奨しており、自由度の高い豊富な働き方ができるように心がけております。

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